東京国立近代美術館 MOMATコレクション 【2021.10.5-2022.2.13 レビュー】
MOMATとは 〜about MOMAT〜

MOMATとは東京国立近代美術館のことです。明治時代後半から現代までの近現代美術作品をコレクションし、常時展示した初めての美術館として有名です。国の重要文化財となる貴重なコレクションを展示しているうえ、入館料はたったの500円。写真撮影OKだったので、2021年11月に常設展で公開されていた主な作品を紹介します。

作品紹介

最初に目を引くのがこちらの作品。

原田直次郎氏の「騎龍観音」西洋の絵画技術で東洋のモチーフを表現した先駆性に魅力を感じました。

次はこちら

ゲルハルト・リヒターの「シルス・マリア」写真をぼかして描く手法が魅力的です。

その隣にあったのがこの作品

石本康博氏の「雲」自宅のベランダから撮影した写真だそうです。流動的なものに対する美意識が感じられますね。

こんな見晴らしのいい休憩室もありました。

時代は下り、次に目を引いたのがこの作品。

和田英作氏の「おうな」です。印象派の光の表現と東洋的な哀愁を兼ねあわせた魅力を感じました。

同じ展示室にはこの作品もありました。

中沢弘光氏の「おもいで」西洋の宗教画のようなタッチでありながら、ひらがなでのこのタイトル。。センスが光りますね。

そしていよいよこちらの作品

岸田劉生の「道路と土手と堀」息をするのを忘れるほどの存在感がありました。。

こちらは交友関係があったとされるバーナードリーチが書いたスケッチです。

このアングルにセンスしか感じません。。

そして、私が一番たのしみにしていたのがこちら

アンリ・ルソーの「第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神」

圧巻です。。原田マハさんの「楽園のカンヴァス」を読んでからというものルソー作品に取り憑かれていた私ですが、完全に本物の魅力に打ち倒されました。縦長のカンヴァスに書かれた本作品は絵画の全容が視界に入りきりません。作品全体から伝わる不可解な魅力が鑑賞者の感性を揺さぶります。近くで見た後、5メートルくらい離れて見てみるのがおすすめ。

絵画以外ではこちらの着物の色合いが美しかったです。

展示室にも意匠が凝らされており、ゆっくり作品を鑑賞できました。

*パノラマ写真

こちらの作品は背景を知って魅力が増しました。

能も見てみたい。

日曜日の午前中に行ったのですが、それほど混雑しておらず快適に作品と向き合うことができました。

このブログで紹介した作品はほんの一部です。お近くの方、ぜひ足をお運びください。

ランチは神保町「カヴィアル」さんでカレー。こちらは40分くらい並びました。。

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