最近ハマっている藍井エイルさんの「翼」という曲を「メロディ・アレンジ」の視点から分析します。
自分のメモ用に描いたもののコピぺですので、ちょっと内容がマニアックです。
曲を知らない方はこちら↓
テレビアニメ「アルスラーン戦記 風塵乱舞」オープニングテーマ
D#m(ABメロ、間奏) →F#m(サビ)
4度差
この流れなら、F#mのドミナントであるEとAmのセカンダリードミナントであるEが一致するので、移調後のサビが歌いやすくなる。サビ終わりの間奏の頭はギターが小節をまたがって入ってくれるので、無理な転調でも自然に聞ける。
AメロBメロはモチーフ(メロディの型、まとまり)を大切にしながら、最低限の音階数で刻む。同じモチーフだが、コード進行は変わる。
最低音をDまでに留めて歌に力強さを出す。
サビはAmに転調し、最高音のEとFで責め立てる。ここまでで使用した音域はDからFに収まっている。メロディーにはハーモニックマイナースケール、コードにはセカンダリードミナントを使い、個性を付けている。「約束は」の部分はコード変換を多めにして、リズム隊のキメと連動している。
パンを振ったアコギで音の分離を良くさている。
ストリングスをAメロ途中から使用し、壮大な印象にする。
Bメロはキック、スネアの数を減らして緩急をつける。サビ前でもう一度増やす。
サビで白玉の歪みギター登場。四つ打ちキックでノリを最大限に引き出す。
2番頭はリズム隊退場。
金物だけでに裏拍を刻む。
Aメロ後半から、リズム復活。ここで歪みギターも入っている。
間奏終わりはB7→E7(セカンダリードミナントの連続)でサビへの期待感を存分に高める。
が。。次にDメロが登場。ここでもA(セカンダリードミナント Amの代わりにもなってる)→Dmを使うことで、これまでのメロディーとの差別化をはかる。そしてふたたびB7→E7で期待感は最大に。
音数を抜いたサビ。(歌詞もちょっと違う)→大サビに入る。→そして、半音上がった大大サビ。
サビ最後の間奏前は一瞬伴奏を抜いて歌声を印象づける。