何か新しいこと学びたい!けれども何を学べばいいかわからない。
独学を志す人に向けて、勉強のテクニックを紹介していきます。
ソースは主に「独学大全」という本から引用しています。今回のテーマは読書法です。
本を読むべき部分だけ読んでいく技術です。論文の序論と結論だけを読んだり、筆者の主張部分に注目して読んだりする手法です。筆者の主張がどこにあるかは「繰り返し」「造語、比喩」「逆説の接続詞」などから見つけることができます。
文献の章や見出しから「問い」を作り、その答えを探すように拾い読みしていく手法です。こうすることで、効率よくその書物を読むことができ、読むべき本かそうでないかを判断することもできます。
15~30分程度の短い時間を決めて、毎日本を読む技法です。読み残しや心残りがあっても必ず設定した時間内で終わらせることが条件です。小説や短い本よりも、目次が充実した本や論文のようにフォーマットが決まっているものが望ましいと言われています。
声を出して文章を読み上げる技法です。黙読に比べて、読書の理解力が上がると言われています。特に疲れている時や、読書に集中できない時におすすめです。音読の途中に自分の感想をつぶやく「ツブヤキ」を行うとさらに理解度は上がると言われています。
読んでいる箇所を指やペンでなぞっていく技法です。難解な文章を読む際に読み飛ばしを防止したり、自分がわかっていない箇所を明確にしたりする効果があります。古代中国から使われてきた伝統的な技巧です。
本に印や付箋をつけながら全体をざっと読み通す手法です。そのあと、印をつけたところを中心にもう一度読み返すことにより、理解が深まります。また、印をつけた部分を「書きぬき」自分専用の辞書を作ることができます。このブログも一種の「刻読」だということですね!
段落ごと、もしくは章ごとに要約を作りながら読み進めていく技法です。要約は長くても1文程度にまとめるようにしましょう。わからないところは無理せず「?」マークをつけておきます。自分の理解が浅かったり、読み飛ばしていたところに気づくことができます。要約は長期保存して、読み返した際に書き換えたりするのも効果的です。このブログもいわば本の要約ですね。
テキストの内容を一定量頭に蓄えてから、テキストを見ずに紙に書き写す技法です。書き写した後はテキストと照らし合わせて、間違っているところがないか確認します。書き損ないは消さず、斜線を引くなどして、理解が不十分だったところを残しておくとよいとされています。これは無意識に読み飛ばしていたところを浮き彫りにして、精読へ導く技法です。数学者などはこの技法で専門書を読み進めていくといいます。
テキストに対して語や文の意味を開設した注釈をつけて読み進める手法です。高度で難解な古典であるほど、使われている語の意味や過去の注釈書の知識が必要になってきます。注釈をつけるという作業によって能動的に本を読むことを促進し、自らの学習の軌跡を残していく技法です。
ノートを6分割し、1、原文のコピー 2、単語や構文 3、背景知識 4、疑問点 5訳文 6、手書きの原文 を記入する方法です。これにより翻訳本を読む際に疎かになりがちな「精読」を能動的に行うことができます。
ノートに本の要約や書きぬきをまとめていき、その余白には自分のコメントや考察を書き入れていく手法です。これはレーニンが書物が少ない亡命中に行っていた技法で、仮想の論客(テキスト)に対して自分お思考を鍛え上げていくことができます。