独学テクニックまとめ① 〜やる気が起きないあなたへ〜
はじめに

何か新しいことを始めたい!今よりもっとうまくなりたい!そう思っているあなた(私も。。)に向けて独学で役立つテクニック、技法をまとめていきます。

ソースは主に「独学大全」という本から引用しています。

「1/100プランニング」

目標を数値に換算して、毎日可能な分量まで分割する手法です。

「実現したいこと」が抽象的なら具体的な書物と結びつけると良いです。

例えば、目標が「1曲完成させて、youtubeに投稿したい。」だったら

・作曲関係の教則本を1日5ページ読む。

・DTMの講習動画を1日1本見る。

などです。「とにかく頑張る」では何も進みませんので、無理のない範囲でできることを毎日やりましょう。継続は力なり。

「2ミニッツ・スターター」

2分間のタイマーをセットしてすぐさま作業開始。タイマーがなったら

・そのまま続ける

・別の作業を行う

・作業をやめて休憩する

のいずれかを選ぶという手法です。物事に着手する前は課題が必要以上の大きくまたは小さく見えるものです。いったん2分間初めてみて、モチベーションを起こす、または2分でやめる。ことによってやる気を起こさせます。人は未完成で中断した作業をやりたくなるものですが、その効果を「オヴシアンキーナー効果」というそうです。

「行動記録表」

自分の理想のスケジュールをまとめた「計画表」とは別に実際にとった行動をまとめた「行動記録表」を作るという技法です。

自分の行動を記録すること自体に改善の効果があり「セルフモニタリング」の技法として広く知られています

例えば計画で「22時から23時は作曲の時間」と決めていても、実際はSNSを見ていたり、余計なサイトに飛んでしまっていることがありますよね。それを可視化して自己改善に繋げていきます。

計画する人は多いが、実態を記録をする人は少ない。こちらの本も併せてどうぞ。

「グレー時間クレンジング」

仕事時間(ブラック)でも自由時間(ホワイト)でもないグレー時間を有効活用するという技法です。

グレー時間には例えば「通勤時間」「会社の休み時間」「寝る前」などが挙げられます。

通勤時間でも音声教材で勉強できますし、短い休み時間などでも単語帳を使って勉強できます。

寝る前に布団の中で勉強内容を「思い出す」だけでも立派な勉強ですね。

制限された時間の中でできることを拡張し、時間の「質」を高める手法ということです。

「ポモドーロ・テクニック」

このテクニックで基本となる1ポモドーロは「25分の作業+5分の休憩」です。

4ポモドーロを繰り返した後で30分休憩。これを繰り返すことで高い集中力を維持できるという技法です。

1ポモドーロに振り分ける作業を負荷の少ないものにすれば習慣化も促進できると言われています。

「作曲→読書→作詞→動画編集」 みたいなポモドーロを組めば無限に作業できるかもしれません。

「習慣レバレッジ」

すでに習慣となっている行動を一つ選び、その行動の直前や直後に習慣化しやすい行動を行う。

という手法です。例えば、コーヒーを飲んだら英単語を3つ覚える。などです。

足がかりとなる習慣を用いて、心理的負担を減らすことがねらいです。

「行動デザインシート」

増やしたい/減らしたい」行動を「ターゲット行動」と呼び、それを邪魔する行動を「ライバル行動」

といいます。それぞれに対して「きっかけの多少」「ハードルの高低」「ライバルの有無」「褒美/罰の速度」を表にまとめ、行動を改善する手法です。

例えば、「本を読む」がターゲットでライバルが「ツイッターを見る」だとしましょう。

「本を読む」のハードルを下げるために「スマホで小説を読む」ことにしたり、

読書会を主催して「本を読む」ことをしなかった場合の「罰」として「恥をかく」機会を設定することができます。「褒美/罰の速度」は特に重要で行動分析学の知見が応用されています。

「ラーニングログ」

ノートやメモに学習したという記録を蓄積する技法です。

例えば、夏休みの「歯磨きカレンダー」や「ラジオ体操のスタンプ」をイメージしてください。

自分が行ってきた行動の蓄積が可視化され、行動を継続するモチベーションにつながった記憶があるはずです。「〜を覚えた」という高いハードルではなく「〜の記事を読んだ」など記録のハードル下げると効果的です。

「ゲートキーパー」

来週までにやるべき事柄を書き出し、繰り返し会う人(家族、同僚、友人等)に手渡す手法です。

よくツイッターで作業経過をツイートしている人を見かけますが、それも「ゲートキーパー」ですね。

人は社会的な生き物なので、「誰かに見られている」と思われるだけで(作為的にそういう状況を作ることで)意欲を保つことができます。

「私淑」

実際に会うことができない人物を師と仰ぐことを「私淑」といいます。

憧れの人物を設定することによって、モチベーションが維持する手法です。

私淑する人物についてよく調べるということと、「こんなとき〜ならどうするか」と

仮想の人格を召喚して自問することが有効だと言われています。

「会読」

会読とは複数人で一冊の書物を読むことをいいます。

先に何を読むか決めてから人を集めても、先に人を集めてから本を決めてもOKです。

会読が行われるという事実が読書が途中で挫折するのを防止してくれます。

また、わからないところを共有することによって孤独感を解消することができます。

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